きづなを大切にする未来の薬局を

わたしにはひとつの大きな後悔があります。20代若手の薬剤師のころに出会ったひとりの終末期の患者さんとの出会いです。当時、現在のように薬剤師による在宅訪問事業があたりまえになっていれば、もっと苦しまない薬物治療ができたのに、ご家族ともっといっしょの時間を過ごせたのに。在宅への一歩を踏み出せなかった当時の自分の非力さを、未だに後悔をしています。

薬剤師は、より対人業務が求められるようになりました。調剤事務にはこれまで薬剤師が行っていた対物業務をサポートする新しい職能が認められるようになりました。これは薬剤師本来の職務であり、医療を推進する上でとても望ましいことであると思います。

また、医療というと今までは保守的なイメージがありましたが、昨今は新しいサービスも誕生しています。オンライン服薬指導や、欧米諸国のようにリフィル処方せんも認められるようになりました。私たち薬局は常に変化していくことが求められます。

新しい医療に挑戦することで、わたしたちに今できる精一杯の医療を地域の皆様に提供します。

専務取締役 福田 晴紀